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シリコンバレーのダークサイド (影の側面) を教えてください

回答の背景

回答者は、ある意味でシリコンバレーが好きなものの、シリコンバレーは必ずしも理想郷ではないという話です。

 

  1. ここ (シリコンバレー) では、"普通" の年収だと家庭を築いたり、養うことはとても困難です (ほら、たった 10 万ドル〜の年収のことです)。シリコンバレーに漂う富のせいで、職場の多い地域の住宅価格は天文学的なレベルにまで上昇しました。私と妻は共働きをしていて、San Jose に家を所有しています。不動産業者に "はじめて家を買う人むけの住宅街" と言われた地区です。妻は最近、第一子を出産し、私たちは子どもを保育園に入れる準備をしています。子どもを保育園に1年間あずけるだけで、私が大学の5年間で費やした学費よりもお金がかかります。妻に仕事を辞めさせてしまうと、私一人の給料で生活費を支払い続けることは極めて困難になり、私たちの家計にとって痛手になります。私たちは文字通り、次の子どもを作ることができません。それに加えて、私は自分のスケジュールを組むときに交通渋滞を考慮しないといけません。7am 前には家を出て、8pm までに何回も会社と家を行き来する感じです。5pm に退社することは無意味です。なぜなら結局、帰宅する時間は 7pm に会社を出たとしても変わらないからです。私はたまに、勤務地を柔軟に選べるという利点があるのですが、そういった恩恵を受けられない人たちがどうやって暮らしているのかは、私には想像できません。

  2. あなたは Google や Facebook のような会社のイケてるところをよく耳にするかもしれません。実際は、シリコンバレー企業の大半は動きが鈍く、どこにでもあるような、くだらない社内政治によって回っている会社ばかりです。他の地域との違いは、シリコンバレー企業の多くは (ソフトウェアなどの) 需要が高く、利益率の高い製品を生産していることです。私はシリコンバレーで、いくつかディルバート漫画に出てきそうな会社に務めたことがあります。意味のない会議、ひどい決定、あるいは何も決断できない意思決定者の存在や、無能な同僚たちなどです。もう一つシリコンバレーの大きな違いは、結果は様々ですが、人々は長時間でも働くことをいとわない傾向にあることです。

  3. 他の回答者たちが指摘したように、この地域にはまだたくさんの貧困が存在します。East San Jose, East Palo Allto, そして Fremont と Milpitas の一部はとても好ましくないエリアです。多くの人たちはこの事実を不可解と感じるでしょう。そりゃそうだ、高速道路で走っている車を見ると、レクサス、BMW、メルセデス、ポルシェ 、Tesla ばかりですから。ランボルギーニ、フェラーリ、アストンマーチン、マセラティなどの超高級車も見かけますし、ブガッティ・ヴェイロンまでたまに走っています (いやぁ、あれは本当に凄かった)。こういった貧富の問題は大都市ならどこでも抱えている問題です。私自身もこの問題に対する解決策を持ち合わせていません (解決方法を知っていると主張してる人たちもね!)。

  4. シリコンバレーから出てくるソリューションは経済にとって有害だという根拠のない議論を聞いたことがあります。これらのソリューションを利用することによって得られる効率化と自動化のせいで、労働力の需要が著しく減り、雇用を奪ってしまうという主張です。シリコンバレーの人間はこのことを知っています。こういった話は数値化が難しいですが、私の意見だと、これは場合によっては事実だと思っています (私は以前、900 人も在籍している世界規模の部門を削減することを目標の一つとしたプロジェクトに取り組んでいたことがあります)。長い目でみれば、シリコンバレーがやっていることは、多くの雇用を創出すると私は思っています。必要とされるスキルセットが今までとは違うだけでしょう。

そんなわけで、シリコンバレーは生活する場としても、働く場としても私が選んだ場所です。私は世界中から集まってきた、もっとも頭脳明晰な人たちに囲まれているし、世界を変えている企業をじかに体験しています。